ビッグキーワードで上位表示させるためのSEOの考え方。まずはスモールキーワードから始めよう。


ビッグキーワードってなに?

この記事を検索とかで見つけた人は、ビッグキーワードが何かってことはよくわかっていると思うけれど、ビッグキーワードというのは検索エンジンで非常に多く検索されるキーワードの事。
具体的にこれがビッグキーワードというものがあるわけじゃなくて、「ダイエット」とか「人気のレストラン」とかごく一般的に検索するようなキーワードで特によく検索されそうなものを指します。
また、どれくらいの検索数があればビッグキーワードという基準があるわけでもなくて、検索回数の程度でビッグキーワードとかミドルキーワードとかスモールキーワードどか言います。
このビッグキーワードで上位に表示されると検索回数が多いので、露出も多くアクセスを大きく稼ぐことができるので多くの人がこのビッグキーワードを狙うことになります。
多くの人がビッグキーワードを狙うので、当然競争も激しくなりビッグキーワードで上位表示をすというのは難しくなります。

自分だけで順位が決まればいいですが、検索順位は世の中にあるすべてのウェブサイトの相対的な順序なのでいくら1位を取りたくても、その座に座るのはたった1サイトです。
しかも、それがビッグキーワードであればなおさら難しく、ページにキーワードを入れる程度では検索で表示すらなかなかされません。
ビッグキーワードにはどうやってアプローチすればいいのか、当たり前ですがとっても大事なビッグキーワードで上位表示させるための方法を紹介します。
当たり前だけにこの記事を読んでも、それを実行できる人はおそらく一握りです。
でも、これさえしっかりやれば1位は難しくてもそれなりの順位は取れるようになります。

ビッグキーワードについて知っておこう

「アクセスを狙うならビッグキーワード」と単純に考えていたらうまくいかない。
ビッグワードに対する結果ばかりを気にしていたら、かえって本来の目的を見失ってしまってよくないかもしれない。
この後に書くけれど、ビッグキーワードでの検索順位は結果として上がるという気持ちで、それ自体をピンポイントで狙ってもうまくいきません。
ビッグキーワード自身アクセスも増やしてくれるし、ブランド力も上げてくれる。
だけれど、ビッグキーワードが全てにおいて最強かというとそうでもないので、まずはビッグキーワードについて特徴を抑えておこう。
特徴をわかりやすくするためにスモールキーワードを比較してみる。

ビッグキーワード スモールキーワード
人気
検索数
上位表示難易度
CV貢献度

ビッグキーワードとスモールキーワードの比較

検索数

ビッグキーワードは大きな範囲を対象とするキーワードなので、スモールキーワードに比べるともちろん検索される数は多い。
ここで検索数と書いたのは、あくまで検索結果として表示される回数で必ずしもアクセスにつながるとは限りません。
これはビッグキーワードはより汎用性の高いキーワードなので、記事の内容も多岐にわたりユーザーも様々な目的で検索するので全体的にはクリックも分散されると考えられます。
とはいえ、圧倒的な検索ボリュームがあり、そこに露出することができるだけでも様々なメリットがあるので、ビッグキーワードの魅力のすべてはここにあると考えられます。

キーワードの人気度

ビッグキーワードとスモールキーワードでは人気は断然ビッグキーワードの方が高い。
それはアクセスが多いから人気があるということもあるが、ビッグキーワードはより大きなくくりでのキーワードになるのでエントリーしてくるページも多くなる。
人気度と書くと語弊があるかもしれないが、競合の数ともいえるかもしれない。
いずれにしても、ビッグキーワードを狙う人は多くて人気です。

上位表示難易度

競合が多くて人気ということは上位に表示されるための難易度はもちろん上がります。
100人中10位以内と、1万人中10位以内では全然違います。
スモールキーワードが草サッカーチームだとすると、ビッグキーワードはJリーグみたいなもの。
関連するページから選りすぐりの10ページが表示されます。
なので、いきなりビッグキーワードを狙うのは難しいので、あとに書くように長期的に狙うといいでしょう。

CV貢献度

ここを見落としている人は多いと思います。
ビッグキーワードとは「ダイエット」とか「レストラン」とかそういったかなり範囲の広いキーワード。
スモールキーワードは「ダイエット 炭水化物」とか「レストラン 京都 町屋」とか。
ビッグキーワードとスモールキーワードを比べてもらうと、スモールキーワードの方がより具体的じゃないでしょうか。
ビッグキーワードはユーザーが何を求めてるのかはっきりしないのに対して、スモールキーワードはより具体的に提案が可能です。
なので、よりグッと刺さるコンテンツの提供が可能になるので、コンバージョン(売り上げとか申し込み)につながる可能性が高いです。

ビッグキーワード神話崩壊?

ビッグキーワードとは「ダイエット」とか「レストラン」とかそういったかなり範囲の広いキーワード。
スモールキーワードは「ダイエット 炭水化物」とか「レストラン 京都 町屋」とか。
ビッグキーワードではユーザーがどのようなコンテンツを求めているのかわかりませんし、実際いろんなニーズを持ったユーザーが検索するので全てのユーザーに刺さるコンテンツを提供するのは無理です。
仮にすべての人に必要な情報を詰め込んだコンテンツを作ろうとすると、とても長く読みづらいものになります。
一方スモールキーワードはコンテンツを狙って発信しやすい。
このキーワードで検索する人はこういったコンテンツを求めているというのがはっきりしている。
「レストラン 京都 町屋」だったら、京都にある町屋風のレストランを探しているんだなとかわかりますよね。
ユーザーの意図が分かれば、それに沿って記事を書けばいいだけなので実はとても簡単なんです。

で、検索のクリック数についても考えてみます。
つまりアクセス数ということなんですが、ビッグキーワードは検索した人はいろいろな目的があって検索するので、検索されたページの中から目的に近そうなページをクリックします。
だいたい、タイトルを見て判断するでしょう。
上位に表示されるとクリックされやすいのは確かですが、ビッグキーワードとより具体的なスモールキーワードではクリックされるページの分散が違います。
なので、単純に検索回数の差=アクセス数の差とは言い切れないところがあります。

高齢者向けの商品を売るとして、
巣鴨にお店を構えるのと、都心の一番人通りの多いところで出店するのとでは、単純に人通りだけでは比較できないのと同じです。
ビッグキーワードは人通りは多いけれど、誰も振り向かないかもしれない。

ということで、圧倒的に検索数が多いビッグキーワードですが、単純にアクセス数やコンバージョンにつながると考えるのは間違っていて、思ったほど効果が出ないことは実は多いんです。
それなのに、狙うはビッグキーワードと多くの時間とお金を費やすのはもったいない。
ビッグキーワード自体はやっぱり露出という点では強いので、ぜひ目指すべきなのですが、これを目的にするのはあまり好ましくありません。
これを知っていないと、ビッグキーワードでの上位表示を文句にSEO会社に高額な費用を払うことになって、結果アクセスもコンバージョンも増えなかったということになります。
そもそも、SEO会社にキーワード単位でSEOを依頼すること自体が間違っていると思いますが。

SEO対策の会社にキーワード単位で上位表示をお願いしようと思っている人はこれ読んでみてください
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キーワード上位表示型の成果報酬SEOは効果があるのか調べてみた。

効果的な検索キーワードの考え方

ビッグキーワードとかスモールキーワードとかっていうのはすごいアバウトな表現で、別に検索数とかの具体的な基準値が決まっているわけじゃない。
たくさんの人が検索するのがビッグキーワードであまり検索しないのがスモールキーワード。
そこにキーワードそのものの性質とかについては全く入ってなくて、初心者がこのワードを聞いたときには、
ビッグキーワードは効果がある、スモールキーワードは効果が少ないと考えがちです。
それらの考え方は、これまでの内容で少しは変わったかなと思うのですが、キーワードについてもう少し具体的に考えてみます。

ビッグキーワードとか、スモールキーワードとかではなくて、
キーワードのボリュームと具体性という2軸で考えるといい。
狙うべきキーワード
右上に行くほどより検索もされるしコンテンツも作りやすい。
より具体的なコンテンツ作りができれば、それはコンバージョンにもつながってきます。
キーワードを考えるときは、この表を頭に入れてどの位置に入るかを考えて、効果があるかをあらかじめ考えるようにしましょう。
SEOでやることはたくさんあるので、無駄なことに時間を使っていられません。
効果につながりそうなキーワードをさっと考えるためのツールとして知っておくといいですよ。

どうやってビッグキーワードで上位表示を狙うのか

SEOを考えたときに、誰もがビッグキーワードを狙いますが、ページにキーワードを入れたからといってそれだけで検索で上位になるわけではありません。
ビッグキーワードについてはすぐに効果が出るものではなく、もっと戦術をもって攻める必要があります。
キーワードによってはとてつもなく大きな敵かもしれませんが、ここで書く方法を使えば上位を狙える可能性はかなり高くなります。
ただし、検索順位というのはあくまで相対的なものなのでこれだけやればこれだけ効果があると言えるものではありません。
周りも同じようにビッグキーワードを狙えば、順位はその中でより評価されたものが上位に表示されるので、やり方がわかったらそれだけで上位表示されるのかというとそうではなくて、やはり根気よく続けるしかなく、続けた人が成果を出しています。
ただ、やり方すらわからないでは、とうていビッグキーワードでの上位表示は難しく、まずは知っておくことがとても大切です。

自分にとっての本当のビッグキーワードは、多くの人が検索しつつクリックされると購入される可能性が高いものです。
つまり、具体性が高く検索回数も多いと予想されるキーワードです。
まずはそのキーワードを決めてください。
たとえば、「病院」とか「ダイエット」とか目標とするキーワードを決めます。
ちなみに、「病院」なんかで検索されてもユーザーのニーズがバラバラであまり意味はないです。
実際の自分のホームページのキーワードとしては意味のあるキーワードを選びましょう。
では、このビッグキーワードどうやって高い順位取りましょうか。
コンテンツにキーワードを詰め込みますか?長い長い文章を書きますか?
それでは難しい、ビッグキーワードについては総力戦でいきましょう。

まずは関連キーワードを洗い出す

あるキーワードはその周辺に関連するいろいろなキーワードがありますよね。
「病院」だったら「歯科、内科、外科、産婦人科・・・」とか。
「ダイエット」なら「食事、運動、方法、効果」だとか。
さらに、そのうちの「歯科」については「予防歯科、審美歯科、矯正歯科、一般治療」などがあります。
さらにこれらのキーワードも関連キーワードで分けていくことができます。
まずはこのように関連キーワードをトップダウンでひたすら洗い出していきます。

なぜこんなことをするのか、いきなりビッグキーワードでは到底勝ち目はないので、
それを分解してよりスモールなキーワードに分解します。
このビッグキーワードから派生したキーワードで評価を得ていくと、派生元のキーワードでの評価も上がっていきます。
ダイエットについてのコンテンツが充実したサイトでは、ダイエットとしてのサイトの評価が高くなり「ダイエット」単体のキーワードでも評価を得ることになります。
よりスモールなキーワードはコンテンツも作りやすいし、競合が減るため検索上位に表示もさせやすい。
「ダイエット」が難しくても、「ダイエット 食事」「ダイエット 運動」なら少しは簡単になります。
ただ、これらのキーワードでもまだまだ上位表示させるのは難しい。
なので、さらに細分化していきます。

「ダイエット 食事」というキーワードに対してさらに「+炭水化物、+カロリー、+時間、+メニュー」と洗い出します。
こうやって関連キーワードを分けていくとどんどん具体的になっていき、競合相手も減っていきます。
「ダイエット 食事 炭水化物 パン」とかだともう書くこと決まってくるでしょ。
図にするとこんな感じ、

キーワード構成

下位のキーワードについてひたすら書く

キーワードを洗い出したら、下位のキーワードからひたすら記事を書きまくります。
下位のキーワードは競合が少ないので上位を狙いやすい、キーワードが具体的なのでコンテンツが書きやすい。
という2つのメリットがあり、初心者にはありがたいことです。
もちろん、ビッグキーワードのような検索数は望めませんがコンバージョンにつながりやすいキーワードなのでこれはこれで売り上げアップにつながる可能性もあります。

たくさんのキーワードのうち、どのキーワードから書くのか。
キーワードの検索ボリュームを調べるツールはいくつかあるので、そういったツールを使ってどのキーワードから書き始めるか優先順位をつけるといいです。

検索ボリュームを調べるツール

Googleキーワードプランナー

GoogleAdwordsのユーザーのためのキーワード補助ツール。
キーワードを入れてGoogle検索での検索ボリュームを調べることができる。
googleAdwordsへの登録が必要。

Yahoo!キーワードアドバイスツール

Yahoo!プロモーション広告のキーワード補助ツール。
キーワードを入れてYahoo!検索での検索ボリュームを調べることができる。
Yahoo!プロモーション広告への登録が必要。

aramakijake.jp

フォームにキーワードを入れるだけで予想検索ボリュームが表示される。
検索ボリュームの数値の正確性は、上の2サイトに比べると劣るが登録不要なので手軽に使える。

基本的にはYahoo!やGoogleのツールを使えば十分だと思う。
これらのツールは関連キーワードを出してくれる機能があったりと、検索ボリュームを調べるだけじゃなくて、その前手順のキーワードの洗い出しにも使える。

こうやってコンテンツのキーワードが決まったら、ひたすらそのキーワードに関するコンテンツを作っていきます。
コンテンツを作ること自体が面倒くさいと言ってたらSEOはできません。
そもそも、コンテンツも作らずにお金を出して小手先でSEOをしようとする人が多いのですが、まず今では成果が出ません。
SEOにおいてコンテンツは必要不可欠なもので、サッカーうまくなりたいけど練習せずにうまくなる方法無いかと相談するようなものです。
その練習をより効率的にするためのテクニックはあるかもしれませんが、練習そのものをしなければどうしようもありません。
ということで、コンテンツを作る部分は嫌でも避けて通れないので、それができなければSEOはできないと思いましょう。

このように下層のキーワードでコンテンツを作って成果を出せば、知らない間にその上の層でも成果が徐々に出てきているはずです。
下層である程度上位をとれるようになれば、徐々に上層のキーワードでのSEOにも力を入れていきます。
サンプルの画像はたった3段しかないですが、通常は6段、7段とたくさんあります。
下層のすべてのコンテンツが、上層のキーワードをフォローします。
下から攻めていくことでじわじわと順位を上げて、一番上のビッグキーワードをフォローします。

地道な積み重ねがビッグキーワードの順位に影響していきます。

SEOは続けることが大切

スモールキーワードという短期目標と、ミドルキーワードという中期目標、
そして最終はビッグキーワードを狙うという長期の目標を見据えてがんばりましょう。

理屈から考えると簡単そうですが、ながーい道のりなので簡単ではありません。
ですが、的外れにビッグキーワードを狙っても効果は薄し、成果が目に見えないのでモチベーションが保てません。
スモールキーワードから狙うと、ビッグキーワードにはまだまだ遠いけれど、少しずつ目標を達成していく過程を楽しめるのでモチベーションを持続させることができます。
このように外堀から少しずつ確実に攻めていきましょう。
そのためには、続けることがとても大切ですね。

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