ホームページのデザインにこだわりすぎるとよくない理由


ホームページのデザインに異常にこだわるお客さんが中にはいます。
デザインってすごいわかりやすいし、デザインはかっこいいに越したことはない、美しいものはそれだけで満足感を高めてくれるのはわかります。
ただし、ホームページはただで作れるものではないし、それぞれ予算もあります。
集客とかコンバージョンとか考えるとただデザインを良くすればいいっていうものではないです。

デザインを良くするっていうと抽象的なんだけれど、
ここでいうデザインっていうのは、簡単に言うとカッコよくしてくれ!っていう依頼です。
自己満足のたえのデザインであれば、弊社では請けることができません。

金はいくらでも出すから!と言われたら悩みます。
どっかの優秀な制作会社引っ張ってきてやるかもねw。

まあ、普段はここの記事に書くようなお話をして、
納得してもらったら仕事を請けますが、納得できなければ請けないことが多いです。

デザインはとっても重要

はい、いきなり話違うやんってことですが、最低限のデザインは重要です。
ダサダサのホームページではさすがに見てくれないかもしれない。
最低限のデザインは求められますが、たいていの制作会社はこのへんのレベルはクリアしています。
たまーに、恐ろしくひどいデザインのホームページを作る会社もあります。
個人でやっているようなシステム系の会社とか危険かお・・・
個人でやってるところはその人のセンスで決まるので、特にシステム屋さんはセンス悪いところが多いです。
あくまで傾向ね。

複数の社員のいる会社ではまず大丈夫でしょう。
誰かが「これだっせーよ!」って言ってくれるので、そこそこのレベルにはなると思います。

これとかひどいでしょ!
もはや伝説となった「愛生会病院」
伝説の愛生会病院サイト
たくさんのリニューアル反対の声の中、惜しまれつつリニューアルされました。
ですが、それに劣らぬデザインのサイトを発見。
img
どちらもすばらしくヒドい!
そのおかげで結構有名になるっていう・・・でもお客さんは来ないでしょ。
さすがにお客さん減ってるんじゃないかとも思えるレベル。
しかも両方とも病院って、、おい

まあここまでだったらひどいって自分でわかるでしょ。
さすがに個人で作っているデザインはダサいものが多いですが、
まあ、その程度のレベルです。
人が見てストレスの感じない程度のデザインであれば全く問題なし。
この後に書くような、それ以上に大切なことがいっぱいありますのでそちらを優先しましょう。

ホームページの役割

デザインを考える前にホームページの役割を考えてください。
ホームページで何をしたいのか。
もちろん業種によってその目的は違うけれど、たいていは何かを探したいの。
営業時間を知りたいのかもしれないし、お店までの行き方が知りたいのかもしれない。
今日のランチが知りたいのかもしれないし、商品の値段が知りたいのかも。
とにかく何かを知りたくてホームページを見ている。

たまに折り込みチラシとかと一緒のように考える人がいます。
格好良く目立つようなデザインであっと驚くような仕掛けを入れたホームページ。
目立つデザインも、あっと驚く仕掛けもいりません。
チラシと決定的に違うのは、チラシは言いたいことを限定して情報を届けること。
能動的なチラシに対して、ホームページはどちらかというと受動的。
情報を届けるんじゃなくて、むこうから人がやってくる。
いろんな人がやってきて数ある情報の中から目的の情報を探していくわけ。
だから、チラシのようにこちらが言いたいことを徹底的にぶち込むんじゃなくて、
欲しい情報をより簡単に探せるようにしてあげるのが大切なんです。

つまり、誰にでもわかる洗練された案内がとっても重要で、
できればそれ以外の無駄な要素はできるだけ少ない方がいい。
空港とかのようにあらゆる人が利用する施設では特にそうでしょ。
デザインのセンスというのはありますが、
ギラギラとしたうるさいデザインじゃなくて、シンプルで誰にでもわかりやすいものになっている。
空港ではいかに迷わずにスムーズに人が流れるかがとても大事で、それもいろいろな国の人が集まるから特に難しい。

ホームページはバナナのたたき売りじゃなくて、これ欲しいという人に対して親切に案内してあげるもの。
この決定的な違いがあるんだけれど、チラシとかと同じように考える人がまだまだ多い。

情報が整理されていないホームページはダメ

ホームページのデザインは情報の分かりやすさが一番大切です。
どこのボタンを押したら欲しい情報があるのかがすぐにわかるのがいい。
いろんなページにバラバラに情報が載っていて、
あっちにもこっちにも料金が載っていたり、ページによって料金の載せ方が違ったりしたらとても分かりにくい。
料金が気になるお客さんには、それぞれのサービスの料金を比較してわかりやすくしてあげると、
このサービスを利用しようって決断してくれるんですが、
ホームページを見たけれど結局よくわからなかったとページを離れてしまうことが実は多い。

かっこいいデザインをガチャガチャつくったところで、
このあたりのホームページに必要なデザインのありようがわかっていないと、
お客さんは料金体系が知りたいのに、関係ない商品の押し売りをしてしまったりします。
ホームページの一つのアプローチとして、お客さんの疑問をひとつひとつ解決してあげること。
基本的に誰でも何かを調べるという行動は面倒くさいもの。
よくわからないと思った瞬間に、すぐにページから離脱してしまいます。

ホームページは情報のデザイン

ホームページは見た目のデザインではなく、情報をいかにわかりやすくデザインするか。
携帯のプランでも1つのプランを押し売りされたって入らないでしょ。
他のプランと比較して、納得しして安心したうえでこのプランいいよねってなるわけです。
情報がとても多い今の世の中で、「これいいよ」で「そうですか」なんてなるわけないし、
いろいろ調べたけれどこれがよさそうってことで購入するんです。
だから、
あなたのサービスって何なの?これって安心できるの?どんなメリットがあるの?
などお客さんの悩みを一つ一つ解決してあげると、

「他に探すのも面倒だし、これにするわ」

ってなるわけです。
たいていそんなもの。
いくつもホームページとか調べるわけですが、その中で初めに排除されるのが情報が少ないサイト、
もしくはわかりにくいサイトですよね。
わかりにくいというのは情報が少ないと同じ、欲しい情報にたどり着かないんだから。

ホームページって、お客さんの不安を取り除くためにあって、
お客さんの不安や疑問をすべて解消してあげればおのずと選んでもらえます。

今日はどこに遊びに行こうか、
5つくらい大きな公園を調べてみたけれど、駐車場があるとわかったのは1つだけ。
他のところも駐車場あるかもしれないけれど、無いと困るので駐車場情報が載っていたここにしよう、
ってなるんです。

必要な情報を載せたかどうか、もちろんそれを見つけやすいかも大切で見つからなければ載せていないと一緒。
格好いいデザインとか目指しても、これができていないと意味ありません。

かっこいいデザインとアニメーションを求めるお客さんは、その前にもっと大切なここに書いたことを思い出してください。
そのこだわりは必要ですか?
必要ならやった方がいいし、もし自分の自己満足ならお金がかかるだけなのでやらない方がいいです。

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